2024年06月24日

2024年06月24日

1-19 ありがたいご縁1

2017年6月以降、我が家の引っ越し作戦が始まった。
母の体調を考慮し、1階でバリアフリー、築浅の物件を探した。

年内にこれ!という物件は見つからず、2018年を迎えてもなかなか決めきれずにいたが、これまで住んでいた家の更新時期のこともあり、5月末までには何とか決めたいと時間の許す限り物件探しに奔走した。

GW中に探していた中で、それまでの家から車で5分ほどの距離に理想の物件が見つかった。姉の家とは少し遠くなるが、それとて自転車で行き来出来る距離なので許容範囲内だ。

既に家は空いており、いつでも入居出来るのだが、これまでの家の不用品の片付けや引越準備を考えると3週間は必要なことが分かった。不動産屋に交渉し、何とか6月頭に入居できることになった。

これまで2階建ての家におり、両親と私の荷物、家具など、取捨選択するものは山のようにあるし、不要な物は心を鬼にして処分しなければならない。
物を大切にする世代の母にしてみれば、どれもこれも思い出の宿ったものばかりで、捨てて良いか聞くと全てにNO!と返ってくるので、こっそりあれこれ処分した。

近所に住む姉にも毎週末来てもらい、作業を手伝ったり、欲しいものを持って行ってもらったり、引越当日も、夫婦揃って手伝ってくれた。

結果的に段ボール箱が50箱以上、家具、家電も処分してもそれなりの数があり、果たして新しい家に入り切るのだろうか?と思案するばかりだった。その予感は的中で、その日は段ボールの山に埋もれ、私は廊下で寝るハメになった。

それでも、1階でバリアフリーの家は快適だ。しかも、2階には大家さんがお住まいなのだが、もともと1階は大家さんのお母さんが住むためにバリアフリーの家に建て替えた物件で、築3年しか経っておらず、キレイなうえ、IHコンロや床暖房、温水洗浄トイレ、お風呂の床もほっカラリといった素敵な設備が充実していた。

残念ながら大家さんのお母さまはその家に住む前に天に召されたそうだが、私が母の介護のために借りたいという気持ちを汲んでくれ、貸してくださったのだ。何という巡り合わせ!!

内見時に、母もこの家を気に入ってくれたことが借りる決め手にもなったので、審査が無事に通った時は、本当にホッとした。

こうして、新居で本格的な母の介護が始まった。

240624
※新居の廊下で手すりに掴まりながら青竹踏みをする母。