1-4 親子逆転1-6 褒める、感謝する

2024年06月10日

1-5 子供に還る

人は最期に向かう時、この世に生まれた時のように「子供に還る」と思っている。
この世に悔いを残さないということは、今世に満足出来た、ということでもある。

母は寂しい幼少期を過ごし、20代から親の介護に追われ、結婚してからも苦労の絶えない人生だった。戦後の混乱期では、まだ女性が自由に生き方を選択出来ない時代でもあり、否が応でも家族や親戚の意向に従わざるを得なかった。

自分の人生でありながら、周囲に流されままならない人生を送った母は、正義感が強いため、時に他者を責めたり、情緒不安定になったり、打たれ弱いメンタルの持ち主でもあった。それを悟られまいと、必死で心に鎧を着て奮闘していた。

私に子供はいないが、甥、姪が5人おり、幼い頃からその姿を間近で見て来たので、疑似子育ては体験させてもらっている。
彼らのかわいいことと言ったら!そんな思いで母に接すれば良いのだとも思ったし、母が彼らのように純粋無垢な笑顔になってくれるなら、これほど嬉しいことはない!と思い、それを一つの目標にした。

母が自分の育てた娘に弱みを見せ、純粋な心持ちの子供に還ることは容易ではなかったろうとも想像する。
時に癇癪を起したり、地団駄を踏む日々もあったが、その度に私は「サカエちゃんはこれまで十分頑張ってきたよ。スゴイことだよ!!」と、母を褒めるようにした。

褒めて褒めて褒めちぎる!それが母に安心して子供に還ってもらえるための最初の策となった。

240610


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