2024年06月12日
1-7 三つ子の魂
「三つ子の魂百までも」という諺の通り、人間の本質がそう簡単に変わることはなく、母の気質も同様だった。どんなに褒めちぎっても、バックグラウンドにあるネガティブ思考はそう簡単には抜けきらず、ネガティブとポジティブの闘いの様を呈していた。
私も30歳頃までは母のネガティブ思考に支配されていたが、32歳の時に始めたダンスのおかげで、そこから脱却することが出来た。ダンス仲間はポジティブな方が多く、私の思考が「おかしい!」と指摘してくれた。これは私にとって目からウロコだったし、仲間のおかげで私は180度ひっくり返るほどのポジティブ思考人間になれた。
人間、物事を悪いほうに考えればいくらでも悪くなっていく。楽しいことを想像すると、自然と物事は好転することも、ダンスを通して学んだので、それを母にも味わって欲しいと思っていた。
私がダンスを始めた時は一人暮らしをしており、トータル7年ほどダンスを習い続けていたが、その間にも母からは「何のタメにもならないのに、なんでそんなものを習ってるの!さっさと辞めなさい!」といつも言われていた。
母の言うように、プロになるわけでも、それで食べていけるわけでもないのだが、その時の私にはダンスが必要不可欠であり、心から踊ることが楽しくて仕方がなくて、仕事帰りにもほぼ毎日のようにダンススタジオに通い、多い時には年間3~5本の舞台にも立っていた。
母の言うように、プロになるわけでも、それで食べていけるわけでもないのだが、その時の私にはダンスが必要不可欠であり、心から踊ることが楽しくて仕方がなくて、仕事帰りにもほぼ毎日のようにダンススタジオに通い、多い時には年間3~5本の舞台にも立っていた。