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2024年07月28日

2-28 最後の帰省

2020年11月に入ってからも母の調子は良く、運動施設にも休みなく通っていた。
11月20~25日まで、母(89歳)と私は九州へ帰省旅行をした。

今回も羽田空港ではJALオリジナルの木製の車いすのお世話になり、介護を必要とするお手伝いもいただいた。飛行機大好きな母はテンション高く、いつものように機内では窓越しに見える景色を楽しんでいた。

福岡空港では兄夫妻が車いすを準備し、出迎えてくれた。
空港でランチを済ませた後、郷里に向かい、母の幼馴染の自宅を訪ねた。

二人共再会に嬉し涙を流しながら、いつもは言葉がうまく出ない母だが、この時ばかりは子供時代に戻ったように、会話を楽しんでいた。
母と幼馴染を二人にして、兄夫妻と私はその近辺を散策。1時間ほどして母を迎えに行き、ホテルに戻り、ディナーを堪能、その後温泉に浸かり就寝した。

翌朝、母の幼少期を過ごした町に行った。そこには大きな川が流れており、朝陽が当たって輝くその光景は何とも幻想的で、母も懐かしそうに眺めていた。

ホテルで朝食を済ませた後、母のいとこにあたる親戚の家へ向かった。
いとこであるおばさんは施設に入っており、コロナ禍で会うことは叶わなかったが、その子供達に会うことが出来、母も喜んでいた。

その後、飯塚方面へ向かい、川沿いのホテルに宿泊。そこでも美しい景色とおいしい料理に舌鼓を打ち、ゆっくり流れる時間を楽しんだ。

2日間ホテル滞在をした後は兄宅へ向かい、まったり寛がせてもらった。
兄は九州在住につき普段は母となかなか会えないので、兄宅で3泊もさせてもらえたことはとてもありがたいことだった。

義姉はいつも母のことを気にかけてくれており、普段から電話をくれたり、何やかやと心配してくれる。そんな義姉は、私がいつ兄宅を訪ねても笑顔で迎えてくれ、出来る限りのことをしてくれるし、忌憚ない会話も出来る、私にとってもありがたい存在だ。

義姉は料理上手でもあるので、母や私が好きそうなものを調理してくれる。母にとっては嫁ではあるものの、私達姉妹よりも義姉のほうが好きだ!と、常々公言するほど仲が良かった。それは兄にとっても嬉しいことだったろうし、私達姉妹にとっても同様だ。
そんな兄夫妻との家族水入らずの幸せな時間はあっという間だった。

帰りの機内でも、母は名残惜しそうな様子だった。
そして、これが母にとって最後の帰省となった。

240728
※羽田空港ロビー内にてクリスマスツリーを前にした母。

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