3-55 Chapter3の振り返り4-2 葬儀1

2024年10月20日

4-1 元日に逝く

2024年1月1日。
我が家は神道を信仰しているので、元日にはその祭典がある。
信仰は母の母、私の祖母の代から続いており、元日には必ず家族揃って初参拝に行くのが習わしだ。

私が参拝する教会は朝7時からの祭典で、それが終わった帰りの電車の中で病院から電話をもらい、母の意識レベルが低いことを告げられ、すぐ病院に来るようにと言われた。

姉にも連絡をし、夫婦揃って病院に駆けつけてくれた。
母の顔色は土気色と化しており、口も空いていたので、本当にこれがもうギリギリなのだと覚悟した。
2時間ほどいたが状態が変わらないので、昼過ぎに一度帰宅し、何かあったら連絡をくれるように看護師に頼んだ。

姉が参拝する教会の元日祭は午後1時半からなので、姉もそれに家族と共に参拝出来た。

母が信仰を持つきっかけは祖母の影響だが、母自体が多くの苦労を抱えており、神様にすがるしかない、それを拠り所としてその時々で大きなおかげを頂きながら歩んできた人生だった。なので、私達姉妹も幼い頃より、教会参拝することを勧められたし、おかげを頂いての日々であることを実感していたので、何を置いても教会行事に穴を空けてはならない!という母の強い願いがそこにあった。

元日祭が終わるまで、それまでは死ねない!いや、死なない!!という、母の潜在意識の成せる業?いや、母の願いを、祈りを、神様が聞いてくださったのだ。

午後5時過ぎ、病院より電話があり、心拍数が落ちてきたので、すぐ病院に来るように、とのことだった。その数分後、呼吸が止まったと、再度電話があった。

結局、死に際を看取ることは出来なかったものの、教会の元日祭には姉妹家族揃って参拝出来たことは、母の願いを叶えたことになるので、むしろ安心して旅立ったのだろうと…。

こうして、母の92年に亘る一生に幕が下りた。

母の亡骸を撫でながら「良くがんばったね!!偉かったね!!」と褒め讃えた。
まさに、アッパレ!!な最期だった。

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starfield_152 at 07:00│Comments(0)Chapter4 | 2024(92歳)年

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