#介護

2024年10月15日

3-51 最後の時6+お礼の気持ち

2023年12月26日の午前中に病院から「医師より病状説明があるので、本日午後来院して欲しい」との電話があった。今日の今日での呼び出し…いよいよか…と、ある種の覚悟を持った。

話は変わるが、以前より、これまでお世話になった特別養護老人ホームに対して、何らかのお礼の気持ちを現わせないかとずっと考えていた。施設では金品一切受け取らないので、思いを形にすることが出来なかった。

行政で夏頃に介護に対する体験エッセイを募集しており、それだ!と思い立ち、応募した。
その結果が11月下旬に役所からあり、119作品の応募の中から、5編の入賞のひとつに入ったので、その表彰式に出席して欲しい、と通知が来た。

私が受賞したのは「入所サービス特別賞」というもので、表彰式では対象の特養施設と私が表彰される、というものだ。これにより、施設の評価も上がるので、施設長を始め、関係者の方達は大層喜んで下さった。

26日は13時から役所にて区長より賞状と商品券が授与された。
何とか施設にお礼の気持ちを伝えたい、少しでも恩返しがしたいと思っていた私の願いが叶った瞬間だ。

私は子供の頃より短いエッセイを書くのが好きで、趣味として方々のエッセイ募集などに応募しては、何度か受賞したことがあったので、その得意?を生かして、恩返しの足しになれたことは、嬉しいことだった。
意識のない母に報告は出来ないものの、それを知ったら、さぞ喜ぶだろうな…と思わずにはいられなかった。

授与された賞状を携え、医師との約束の時間に間に合わせるべく、母の待つ病院へと急いだ。

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241015


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