孫の結婚式

2024年07月27日

2-27 孫の結婚式3

母の股関節の痛みも和らいだ2020年10月31日、5人いる孫のうち、最年少である姉家の次女の結婚式に参列した。

この子は幼い頃より、学生時代も下校途中に我が家に寄ってはテレビを一緒に観たり、おやつを食べたり、コタツに潜りこんで眠ってしまったり、宿題をやって帰ったりするような子だった。大人になってからも、浴衣の着付けをしてくれだの、成人式の着物姿を見てくれだの…と言ってはやって来た一番身近にいた孫娘で、2017年の九州旅行も同行していた。

その子が1年前に入籍したものの、コロナ禍で式が延期となっていたが、晴れてこの日に結婚式、披露宴を行えることになった。

兄家の長男、次男に続き、姉家の次女の結婚式への参列が叶ったわけだが、これってまさに奇跡!としか言いようがないだろう。

今回は東京での式だったので、地方に出向く必要はないとは言え、母の状態や移動手段、長時間の式や披露宴に絶え得るだけの体力が持つか?といった難題があるなか、家族協力のもと、みたびの喜びの場に立ち会えた。

おそらく一番母の世話になった彼女は「バアバに見て欲しい」と以前より話していたので、共に願いが叶ったと言っても過言ではない。

介護が必要になってからも、母の歩んで来た人生の「お返し=幸福」は、まだまだ続くのだった。

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※スカイツリーの見えるホテルでの孫娘の結婚式の様子。


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2024年07月13日

2-13 孫の結婚式2

ドキドキの初ショートステイを終えた後の10月中旬、兄家の長男の結婚式のため、母、姉夫妻と共に大阪へ行った。

兄家は次男が2年前に式を挙げており、今回もまた家族で参列出来ることは嬉しいことだった。
今回母は家から車椅子で出かけることになり、JRの駅員にもその旨を伝え、品川駅で新幹線に乗り換えるので、その手配などもしてもらった。

無事に大阪に着き、兄家一同とも再会。次男夫婦には男の子が誕生していたので、ひ孫にも会えた母はとても嬉しそうだった。結婚式前日は家族皆で食卓を囲んだ。

翌朝、宿泊していたホテルから大阪城が近かったので、皆で近辺を散歩した。
朝早い時間だったので、人も多くなく、母は義息子に車いすを押してもらいながら、初めて見る大阪城を見上げていた。
「極楽橋」という名の城にかかる橋があったので、そこで母の写真を撮った。これで間違いなく?極楽浄土に渡れるだろう!との願いを込めて😁

その後ホテルに戻り、結婚式、披露宴に参列した。
次男の時同様、母にとってかわいい孫の結婚式に参列出来ることは、至福の時だったろうし、更に弱った心身でそれが叶う保証などないにも関わらず、本人のモチベーション、家族の協力あって、再びこのような場所に居られたことは、母の人生へのご褒美だろうと改めて思わされた。

結婚式の後、私達は近くの運河クルーズに乗船し観光を堪能。母は疲れたと言うので、部屋で寝ていた。夕飯時には母の体力も回復したので、家族で再びの宴三昧。

こうして大阪での2泊3日の旅は無事に終わった。

「1-14 孫の結婚式1」はこちら

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※兄家、長男の結婚式の様子。


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2024年06月19日

1-14 孫の結婚式1

2017年になると、母の長歩きが出来なくなった。近場であれば杖をついてゆっくり歩けるが、旅行するには車いすが必要となった。

それでも身体が元気なうちはあちこち連れて行ってあげたいと思い、この年もバスツアーや九州に帰省することが出来た。

3月には兄家の次男の結婚式があり、母、姉夫婦と共に名古屋に向かった。
母にとっては5人の孫のうちの一人である。赤ん坊の頃から見ていた孫が、良き伴侶と共に新しい家庭を築いていくのだから、喜び以外の何物でもなかっただろう。

結婚式に臨むにあたり、母は美容院でパーマをかけた。もう何十年もパーマなどかけてこなかったのに!だ。それだけ、孫の結婚式を楽しみにし、気合を入れていたことが分かる。

兄夫婦、その長男とも久しぶりに会い、家族、親族、厳かで和やかな結婚式、披露宴を楽しませてもらった。

母の世代からすれば、チャペルで式を挙げ、ホテルでの披露宴など、夢のようなひと時だったことだろう。美味しい料理にも舌鼓を打ち、孫にも喜んでもらえ、母の胸中は私の想像を遥かに超えた喜びに満ち溢れていたのではないだろうか…。

晩年になりこのような幸せを味わえることは、若い頃に重ねた辛酸の数々が、美しい花を咲かせた証拠でもある。

人の生き様は最期に分かると言うが、母のそれが今まさにここに現れていた、幸せのひと時だった。

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※孫夫妻のチャペルでの結婚式の様子。

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